ティートゥリー ・・・室内の殺菌浄化・水虫治療にも!ティートゥリーはオーストラリアの東海岸やニュージランド・インドネシアなどに分布、8メートルほどに成長する常緑植物です。先住民族のアボリジニの間では古い時代から、この植物の葉を砕いてケガや皮膚の治療などに使われてきたそうです。第二次世界大戦ではティートゥリーオイルがオーストラリア兵の常備薬として使われました。(ティツリーやティトリーなどと表記される場合も多いようです)
ティートゥリーの葉を水蒸気蒸留してオイルを得ます。ティートゥリーオイルは「清涼感のある香り」「優しい香り」などと表現されることが多いですが「薬品のような香りがする」と感じる人も多いようです。ラベンダーオイルとブレンドすると薬品のような香りが和らぎマイルドな香りになります。香りには慢性的な心身の疲れを癒すリフレッシュ効果があり落ち込んだ時の気分の改善にも効果があるとされています。ディフューザーを使って香りを拡散し楽しんで下さい。
ティートゥリーについての研究は20世紀にオーストラリア政府の化学者によって行われ、優れた殺菌効果などが明らかにされました。アロマテラピーでは抗菌・消毒作用によって、風邪をはじめとする感染症の予防・症状の軽減などに用いられます。
ディフューザーを使って香りを部屋に拡散すると、殺菌・抗真菌作用が強いので空気が浄化され風邪などからの予防効果が期待できます。風邪をひいてしまった時にはカップに熱湯を注ぎそこへオイルを数滴落とし、その湯気と香りを吸い込みます。鼻や喉が楽になってきますが抗炎症作用もあるためです。
水虫にも効果があるとして使っている方も多いですが、その効果は数々の研究によって明らかにされています。足湯にオイルを数滴落として用います。原液を直接患部に塗るのは厳禁、薄めた物を塗る場合もパッチテストが必要です。数倍に薄めた物でアレルギー反応が出たとの報告もあります。 花粉症にも効果があるとして使われていて、研究者の一部からもそうした報告があります。ただその根拠が明確ではないとして疑問視する声もあります。
広範囲の菌やウィルスに効果があるために万能薬などと紹介されることもありますが、様々な実験によって一部の菌に対しては顕著な抗菌効果が確認できていません。ティートゥリーの「オイルの抗菌活性成分にはウイルスについては死滅させる力はなく、増殖を抑制して感染防止に役立っている」との研究発表もあります。過信せずに適切に使いましょう。使っている時に身体に変調が合った場合はただちに使用を中止して下さい。 強い効果があるアロマほど使い方を誤るとトラブルの原因となります。原液のまま飲み込んだり皮膚につけたりは絶対にしないで下さい。
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